ADIT-NMRでは複数の組のNMRデータを登録することができます。
例えば、溶媒のpHを7.0と6.5で調製した試料をそれぞれNMR測定した場合、2つの組のデータがあるとします。
ここではそのような複数のデータに対して、これまで入力した試料や試料条件、NMR実験の記述との関連付けを行ないます。
以下の項目は化学シフトデータの入力項目です。
化学シフトデータとNOEデータの両方を登録するときは、カテゴリ「Assigned chemical shifts」の他に
「Heteronuclear NOEs」の項目も登場するので、それぞれ入力します。
Assigned chemical shifts |
Assigned chemical shift list label |
今回登録する複数のNMRデータを識別するために、このデータに名前をつけます。 [例:assigned_chem_shift_list_1] |
Deposited data file name |
この化学シフトデータが記されているファイルの名前を記入します。 カテゴリ「Deposit data files」の項目で送信したファイルの名前を入力してください。 [例:cs-bmrb.txt] |
Sample conditions label |
このデータに対応する、カテゴリ「Sample conditions」で試料条件の記述につけた名前を プルダウンリストから選択あるいは入力します。 [例:sample_conditions_1] |
Chem shift reference label |
このデータの化学シフトの基準について、 カテゴリ「Chemical shift references」でつけた名前を入力します。 [例:chemical_shift_reference_1] |
1H chemical shift error |
登録する化学シフトの1Hの値に対して、研究者が見積もる誤差を一律的に定義します。 例えば、スペクトルのデジタル解像度が劣るため全ての共鳴ピーク値の正確さに対して 一定の幅を持たせたいときは、その値をppmの単位で記入します。 ここで値を入力した場合、カテゴリ「Deposit data files」で送信する化学シフトファイルの中にある “chemical shift error”のカラムに値を記入する必要はありません。 [例:0.01] |
13C chemical shift error |
13Cの化学シフト値に対して研究者が見積もる誤差を定義します。 |
15N chemical shift error |
15Nの化学シフト値に対して研究者が見積もる誤差を定義します。 |
31P chemical shift error |
31Pの化学シフト値に対して研究者が見積もる誤差を定義します。 |
2H chemical shift error |
2Hの化学シフト値に対して研究者が見積もる誤差を定義します。 |
19F chemical shift error |
19Fの化学シフト値に対して研究者が見積もる誤差を定義します。 |
Error derivation method |
それらの誤差を導き出した方法について記入します。 |
Details |
この化学シフトデータや誤差に関して何か注釈があればここに記入します。 |
NMR experiments used to derive these data |
NMR experiments (select from NMR experiment and samples list) |
カテゴリ「NMR experiments and samples」で挙げたNMR測定法の中で、 このNMRデータを得るのに使用したNMR測定法と試料、試料条件や使用した分光器の組を定義します。 プルダウンリストの中からそれらの名前を選択します。 |
Systematic chemical shift offsets |
Offset type |
NMR分光学上の何らかの効果または分光器の特性などによって、 全てのあるいは特定の化学シフト値がドリフトしたために、観測値を予想値に補正した値を登録する場合、 それが何の効果だったかをここに入力します。プルダウンリストの中から選択あるいは入力します。 |
Affected atom type |
その効果によって作用を受けた原子の種類(核種)をプルダウンリストから選択あるいは記入します。 複数適用されるときは行を追加して入力してください。 |
Atom isotope number |
その核種の同位体番号を記入します。[例:1] |
Offset value |
この補正値を入力します。 [例:0.75] |
Offset value error |
補正値に対して登録者が見積もる誤差範囲を入力します。 [例:0.0067] |
Software |
Software label |
このNMRデータを得るのに使用したソフトウェアについて、カテゴリ「Software descriptions」で記入した ソフトウェア記述の名前をプルダウンリストから選択します。 |